お茶の飲みすぎが口臭改善に逆効果である理由
確かに、お茶には「ポリフェノール」と呼ばれる殺菌効果のある成分が含まれています。また、これが口臭予防に効果的であるとの認識も間違ったものではありません。さらに、お茶を飲むとリラックス効果が得られますので、ストレスによるドライマウスを軽減する効果も見込めます。しかしながら、お茶を飲みすぎることはかえって口臭を悪化させる原因になりかねないのです。
今回はこの「お茶の過剰摂取による弊害」について考えてみましょう。お茶には水分だけでなく、様々な成分が含まれています。もちろん、カテキンなどのポリフェノール類による抗菌成分も大変注目されています。これもまた、過剰に飲用すれば、唾液中の有用な酵素類も、その働きを抑制されてしまうので注意が必要です。
さらに、お茶と言って忘れてはならない成分は「カフェイン」です。カフェインはコーヒーに含まれるもの、という認識が一般的ですが、実はお茶にもコーヒーと同程度の量のカフェインが含まれています。カフェインには覚醒効果がよく知られており、コーヒーなどは眠気覚ましなどの際によく飲まれますね。さらに、カフェインやテオフィリンと呼ばれる同じような成分には「利尿作用」が非常に高く見られます。この利尿作用は、体中の水分を尿として排出する効果のことですから、もちろん唾液に含まれる水分も吸収されてしまいます。この結果として、緊張効果にプラスして利尿効果ですから、トイレは近くなるけれども唾液はどんどん少なくなって、口の中がカラカラに乾いてしまうのはご理解いただけるでしょうか。これが元々安静時の唾液量が少ない方の場合は、特に注意が必要だということも納得いただけるかと思います。
このような理由から、お茶はいいこと尽くめの飲料ではなく、症状に応じて用法・用量を正しく守って服用するべき「薬」の一種として考えたほうがよいと考える方もいらっしゃいます。私もその意見に賛成ですので、お勧めする「お茶の服用方法および用量」は「緊張した時に一服」あるいは「うがい薬としての利用」であり、水の代用品として常時飲み続けることは、かえって口臭を悪化させる可能性があるとご注意申し上げる次第です。
若年層で意識の高い「口臭エチケット」その実態について
携帯電話を用いたリサーチ会社を展開するネットエイジア社によって、2007年に「口臭エチケットについての調査」が実施されました。この調査は15歳~29歳の男女合計600名を対象に行われたものです。
この結果、口臭について気を使っているのは全ての年代において男性のほうに多く、女性は口臭よりも体臭や汗のにおいについて対策を行っているとの結果が出ました。確かに、社会人となった20代男性は営業やプレゼンなどを行う機会も多いですし、口臭に気を使わなければならない場面に多く遭遇することでしょう。
また、口臭エチケットのために利用している商品で、ガムタイプとタブレットタイプのどちらを利用するか聞いたところ、ガムタイプの商品の利用が多く、特にキシリトール入りのものを利用する人が男女問わず圧倒的に多くみられました。キシリトールは甘味料の1つですが、口腔内の細菌による分解を受けた時に、酸を産生することがほとんどなく、虫歯になる可能性が低いだけでなく、虫歯予防にも効果があるとの証明がされています。
また、2008年には50歳以上の男女合計705人を対象に同様の調査が行われました。
今回は、全ての年代・性別において口臭エチケットについて最も気にしている割合が高いという結果が得られ、何らかの予防や対策を行っているのは男性よりも女性のほうが比率が高く、50代女性の実に9割近くの人がケアを行っていると回答しました。やはり、加齢と共に唾液の分泌量が減少し口臭が気になってくる年代ですので、口臭ケアに関する意識は高いようですね。
また、口臭ケアのために利用しているガムタイプの商品では、若年層と同様にキシリトールが配合されたものが好まれる傾向があります。また、利用シーンでは女性は「友人・知人などに会うとき」がトップだったのに対し、男性は「仕事中」と、だいぶ異なった結果が得られました。女性は交友関係を円滑に進めるためにも、口臭ケアに余念がないのでしょうね。
「口臭」はもはや全ての日本人について見過ごせない問題となっているようです。正しい知識を身につけ、ケアを行っていくことで、口臭に対して悩む人がいなくなる日が来ることを祈っています。
液体歯磨きを用いた正しい口臭予防方法
口臭対策のために何かアイテムを買おうと思ってドラッグストアを訪れると、たくさんの歯ブラシや歯磨き粉などに混じって、液体の入ったボトルがたくさん並んでいるのが目に付きますね。これらは「マウスウォッシュ」や「デンタルリンス」と呼ばれる液体で、効果的に使うことが出来れば、口臭対策に絶大な威力を発揮してくれる、強力な助っ人となるべきものです。しかしながら、せっかく購入してきたこれらの商品を、安易な思い込みだけで使ってしまうと、その効果は半減してしまうこともあります。
最も安易な思い込みは、これらのような液体は「ウォッシュあるいはリンスするだけだから、口の中に入れてクチュクチュやったあと、吐き出して終わりだな」というものです。私の周りにもこの勘違いをしている人がおりまして、「ちゃんと用法を読みなさいよ」と説教をしたことが何度かあります。
たしかに、「マウスウォッシュ」と呼ばれるタイプの液体であれば、適量を口に含んですすいだあと、吐き出したら終わりです。しかし、「デンタルリンス」と呼ばれるものであれば、そうはいきません。
「デンタルリンス」は別名「液体歯磨き」といわれるもので、練り歯磨きに相当する使い方をしなければなりません。つまり、口に含んですすぎ、吐き出した後に歯ブラシ等を使って「ブラッシングをする」必要があるのです。この「ブラッシング」を行わなければ、デンタルリンスを使って、せっかく浮き出てきた汚れを落とすことが出来ないのです。液体歯磨きの良いところは、歯ブラシの毛が届きづらいような細かいところまで、すっと入り込んでいって汚れを浮かせてくれるところです。ここでしっかりとブラッシングを行い、きちんと汚れを落としましょう。ブラッシングを行った後は、軽く水で口をすすいで終了です。
せっかく良い製品が数多く販売されているのですから、試してみない法はありません。しかしながら、試してみるからには、ボトル横などに記載されている使い方をよく読み、正しく使用することが、正しい判断を下す上でも重要であると私は思うのです。
成分に塩化亜鉛が含まれるオーラルケアグッズは口臭に効果的
亜鉛とは、生物が生きていくうえで必ず必要となる必須微量元素のうちのひとつで、人においては鉄の次に多く含まれるといわれています。亜鉛は多くの酵素の働きを調節するための構造を作ったり、これを保ったりすることに使われます。この結果、免疫機構や、味覚、胎児の発達などに大きな役割を果たすことになります。そんな亜鉛は、もちろん食べ物をとおして身体に取り込みますが、牡蠣やレバー、牛肉などに多く含まれています。
さて、この亜鉛ですが、マウスウォッシュ液の中に「塩化亜鉛」として含まれていることがあります。亜鉛は口臭とどのような関係があるのでしょうか。
口臭の臭気の原因となっている主な物質は、口中に住んでいる嫌気性細菌が、食べ物のカスなどのたんぱく質を分解した結果つくられる「揮発性硫黄化合物」です。亜鉛はこの揮発性硫黄化合物に結合し、非揮発性の物質に変化させます。揮発できなくなってしまった硫黄化合物は呼気に混じることもできずに、消臭されてしまうのです。また、亜鉛は揮発性硫黄化合物の元となる、硫黄を含んだアミノ酸と結合することによって、揮発性硫黄化合物が作られるのを防ぐこともできるのです。また、塩化亜鉛には歯石の沈着を防ぐ効果もあるといわれています。これらの理由から、塩化亜鉛を含むマウスウォッシュは口臭対策に効果的であるということが証明されています。
このような塩化亜鉛を含むマウスウォッシュはたいていの場合、「口臭抑制効果があります!」と謳っているので、ドラッグストアに並んだ中から見つけ出すのはそう難しいことではないと思います。もし、塩化亜鉛という文字が見つけられなくても、有効成分の中に「ジンククロライド」という記載がされていれば、それは塩化亜鉛のことです。迷わず手にとって試してみることをお勧めします。
英語表現の「口臭」に見られる意識の違い
『口臭』とは、みなさん充分ご存知のように、口内または呼気が発する悪臭のことをさします。人間以外でも、様々な動物にも口臭があるとも言われています。
日本人は特に自分や他人のにおいに敏感な民族であるといわれているせいか、体臭をはじめとして、もちろん口臭にも気を使って生活をしている方がたくさんおられます。そのために、様々な歯ブラシやマウスウオッシュといったデンタルケア用品が各社から発売されていたり、口臭ケアに役に立つサプリメントなどが大人気であったりするわけですね。
さて、英語では口臭のことを「Bad breath」、直訳すると「ひどい息」と表され、「口臭がする」と指摘する時には「You have bad breath.」などと言います。猛烈な悪臭を発している時はBadがTerribleに変化し、さらに厳しいニュアンスとなります。また、病気が原因となっている口臭に関しては「halitosis」といった別の表現がされています。この単語は「halitus」が息、「osis」が異常な状態という、2つの言葉が合わさって出来たものです。日本では口の中の臭いという語感のする「口臭」ですが、英語では呼気に着目した表現となっているところに、若干の意識差が見られますね。
アメリカでは、口臭についての意識が非常に高く、日本同様に口臭に関する情報がインターネット上にもたくさん紹介されています。その内容も、やはり同様にデンタルケアの方法やサプリメントの紹介など、日本と大差はありません。そのなかでも面白く思ったものには「パセリは口臭に効果がある」などと、口臭対策に効果のある食材を紹介したもので、たしかに海外ならではの食材だなあと思わせるようなものも色々紹介されています。
アメリカにおいては、体調をきちんと自己管理できるかどうかが人物査定のうえで大きな鍵となってくることも多いようで、生活習慣のコントロールの指標となる肥満や喫煙習慣などが標準圏外であると最悪の場合、昇格や昇級に関わってくることもあります。そんなお国柄ですから、もちろん口臭についても厳しいチェックがなされることは容易に想像できますね。アメリカのテレビドラマなどを見ていて、子供の歯列矯正ブリッジの装着率が非常に高い理由もわかるような気がします。
